諏訪之瀬島

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諏訪之瀬島
所在地 日本の旗 日本 鹿児島県鹿児島郡十島村
所属諸島 吐噶喇列島
座標 北緯29度36分41.2秒 東経129度42分11.3秒 / 北緯29.611444度 東経129.703139度 / 29.611444; 129.703139座標: 北緯29度36分41.2秒 東経129度42分11.3秒 / 北緯29.611444度 東経129.703139度 / 29.611444; 129.703139
面積 27.66 km²
海岸線長 27.15 km
最高標高 796 m
最高峰 御岳
諏訪之瀬島の位置(鹿児島県内)
諏訪之瀬島
諏訪之瀬島
諏訪之瀬島 (鹿児島県)
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諏訪之瀬島の位置(日本内)
諏訪之瀬島
諏訪之瀬島
諏訪之瀬島 (日本)
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諏訪之瀬島の位置(100x100内)
諏訪之瀬島
諏訪之瀬島の位置

諏訪之瀬島(すわのせじま)は、鹿児島県吐噶喇(トカラ)列島に属する火山島である。人口は79人、世帯数は44世帯(2018年3月31日現在)[1]十島村では中之島に次いで二番目に大きい島である。

地名(行政区画)としての「諏訪之瀬島」の呼称は鹿児島県鹿児島郡十島村大字となっており、大字の区域は諏訪之瀬島の全域にわたる。

火山として

諏訪之瀬島の空中写真。
2009年12月8日撮影の23枚を合成作成。
国土交通省 国土地理院 地図・空中写真閲覧サービスの空中写真を基に作成
諏訪之瀬島全景

火山活動が活発な安山岩質の成層火山である。島の中央部には崩壊カルデラがあり中央火口丘(スコリア丘)の御岳(おたけ)が形成されている。山頂の南西には直径200mの旧火口があり1813年噴火では大量のスコリアの噴出についで安山岩質の溶岩流が流出し西海岸まで流下した。この噴火で全島民が島外に避難し1883年まで無人島となる。1884年には御岳の火口から東海岸まで溶岩流を流下し現在でも御岳では桜島と同じく日常的に噴火が発生している。安山岩質の火山は通常ブルカノ式噴火を起こすが、諏訪之瀬島では玄武岩火山に多く見られるストロンボリ式噴火を多く発生することが知られている。

2021年3月5日、気象庁が『諏訪之瀬島の噴火警戒レベルの判定基準』を公表した[2]

活動記録

地質的には70万年前からの活動が認められている。有史以降は以下を参照。

土砂災害

教育機関

施設

  • 諏訪之瀬島簡易郵便局

アクセス

諏訪之瀬島飛行場

鹿児島本港南埠頭から十島村営フェリー「フェリーとしま2」で連絡する。

島内にはかつてヤマハリゾートが保有し、1997年(平成9年)以降村営に移管されている諏訪之瀬島飛行場が村内唯一の飛行場として存在したが、現在は航空法の定める飛行場ではなく場外離着陸場という位置づけとなっている。長年旅客運航路線が存在していなかったが、2022年(令和4年)10月から新日本航空が定期チャーター便として週2往復鹿児島空港との間を運航している。

その他

  • ウェブサイトの中には、島の名前を「諏訪瀬島」と記載しているものもあるが、正式な表記は「諏訪瀬島」である。十島村役場や国土地理院など、公的な機関のウェブサイトにおいて「諏訪瀬島」と表記している例は見当たらない。
  • かつてヒッピーコミューンがあり、アメリカ人の詩人ゲーリー・スナイダーが雑誌などで紹介したことから、1960年代末から1970年代にかけて聖地とされ、国内外の多くのヒッピーが訪れた[13]

脚注・出典

[脚注の使い方]
  1. ^ “十島村の概要 > 人口および世帯数(2018年3月31日 現在)”. 十島村. 2019年10月22日時点のオリジナルよりアーカイブ。2020年5月12日閲覧。
  2. ^ “気象庁|報道発表資料”. www.jma.go.jp. 2021年3月8日閲覧。
  3. ^ 鎌田 政明、早坂 祥三、辺見 富雄「諏訪之瀬島東方における海底地形と火山活動(?)(日本火山学会1978年秋季大会)」『火山.第2集』第23巻第4号、1978年、291-292頁、doi:10.18940/kazanc.23.4_291_3、2021年4月12日閲覧 
  4. ^ “諏訪之瀬島で噴煙千メートル 被害なし、鹿児島”. 2021年6月23日閲覧。
  5. ^ “気象庁|報道発表資料”. www.jma.go.jp. 2020年12月27日閲覧。
  6. ^ “諏訪之瀬島の火山活動解説資料”. 福岡管区気象台. 2021年3月8日閲覧。
  7. ^ “噴火警報”. 気象庁. 2021年6月23日閲覧。
  8. ^ “鹿児島・諏訪之瀬島で噴火 警戒レベル2→3に引き上げ”. 朝日新聞DIGITAL. (2021年6月23日). https://www.asahi.com/articles/ASP6R048PP6QTIPE02X.html?iref=pc_ss_date_article 2021年6月23日閲覧。 
  9. ^ “噴火警報(火口周辺)(諏訪之瀬島)令和3年9月17日02時35分噴火警報”. 気象庁 Japan Meteorological Agency. 2021年9月17日閲覧。
  10. ^ “諏訪之瀬島 噴火警戒レベル3(入山規制)に引き上げ”. ウェザーニュース. 2024年1月14日閲覧。
  11. ^ 生まれて半日の女の子 山津波に消える 鹿児島県諏訪之瀬島『朝日新聞』1976年(昭和51年)9月14日朝刊、13版、23面
  12. ^ 日航機SOS傍受 諏訪之瀬島 山津波で死傷多数『朝日新聞』1976年(昭和51年)9月13日朝刊、13版、23面
  13. ^ 『解を探しに 私の居場所4 火山の島に移り住む』日本経済新聞、2016年9月3日朝刊

関連項目

ウィキメディア・コモンズには、諏訪之瀬島に関連するカテゴリがあります。
  • 火山の一覧 (日本)

外部リンク

  • 諏訪之瀬島 - 十島村
  • 諏訪之瀬島 - 気象庁
  • 諏訪之瀬島の火山観測データ 気象庁
    • 諏訪之瀬島の臨時及び過去の詳細月別火山概況・火山活動解説資料 気象庁
    • 諏訪之瀬島の最近(2ヶ月間)の日別地震及び爆発的噴火の回数表 気象庁
  • 諏訪之瀬島の噴火警戒レベル判定基準
  • 日本活火山総覧(第4版)Web掲載版 諏訪之瀬島 (PDF) - 気象庁
  • 日本の火山 諏訪之瀬島 - 産業技術総合研究所 地質調査総合センター
  • 諏訪之瀬島防災情報図,火山災害危険区域図 防災科学技術研究所
  • 十島村
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印は架橋などにより本土・沖縄本島と陸続となったが、引続き離島振興法などに指定されている島嶼。
印は本土・沖縄本島と橋で繋がらない有人島と架橋されている島嶼。印は一般利用可能な定期航路・航空路等を有しない未架橋の島嶼。
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関連項目:日本の島の一覧 - 日本の離島架橋 - 離島振興法 - 小笠原諸島振興開発特別措置法 - 奄美群島振興開発特別措置法 - 沖縄振興特別措置法 - 離島航路整備法 - 有人国境離島特別措置法 - しま山100選