紡錘状回

脳: 紡錘状回
左大脳半球の内側面。オレンジ色の所が紡錘状回
右大脳半球の内側面。画像下部、矢印の先、淡い緑色の部分が紡錘状回(Fusiform gyrus)
名称
日本語 紡錘状回
英語 Fusiform gyrus
ラテン語 gyrus fusiformis
略号 FuG, GF
関連構造
上位構造 側頭葉
画像
アナトモグラフィー 三次元CG
Digital Anatomist 内側
下方
下方
関連情報
Brede Database 階層関係、座標情報
NeuroNames 関連情報一覧
NIF 総合検索
グレイ解剖学 書籍中の説明(英語)
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紡錘状回(ぼうすいじょうかい、: Fusiform gyrus)は、側頭葉脳回。紡錘状回は後頭側頭回 (occipitotemporal gyrus)と呼ばれることもある。また、後頭側頭回の上、海馬傍回の下の脳回を紡錘状回とする文献もある[1]

機能

紡錘状回の位置を様々な角度から見た動画。赤く塗られているところが紡錘状回。

この領域の機能に関しては、まだ論争が存在するが、以下の5つに関しては比較的合意が成されている。

  1. 色情報の処理
  2. 顔と身体の認知 (紡錘状顔領域 (FFA : fusiform face area))
  3. 単語認知
  4. 数字認知
  5. 抽象化

紡錘状回が相貌失認と呼ばれる障害と関係しているとする研究者も存在する。

共感覚における役割

最近の研究によって、共感覚を持つ人が文字-色知覚をしている際に紡錘状回が活動していることが示されている[2]

参考文献

  1. ^ nervsystemet.se - Hjarnatlas
  2. ^ Imaging of connectivity in the synaesthetic brain ≪ Neurophilosophy

関連項目

外部リンク

ウィキメディア・コモンズには、紡錘状回に関連するカテゴリがあります。
  • Atlas image: n1a2p13 at the University of Michigan Health System - "大脳半球を下から見た図"
  • mattababy.orgによる紡錘状回のMRI画像
  • 心についての講演映像。ヴィラヤヌル・S・ラマチャンドランによる。 - TEDカンファレンス、2007年10月、23分34秒。
外側面 外側溝内部 内側面 - 上部
脳底部 - 眼窩面 脳底部 - 側頭葉下面 内側面 - 下部
歯状回鉤海馬傍回紡錘状回
歯状回
紡錘状回
: 終脳 (大脳, 大脳皮質, 大脳半球 (en)
前頭葉
頭頂葉

中心後回, 体性感覚野 (一次体性感覚野 (1, 2, 3,43), 二次体性感覚野 (en(5)), 楔前部 (7m) - 頭頂弁蓋 (en

頭頂小葉 (上頭頂小葉 (7l), 下頭頂小葉 (40)), 縁上回 (40), 角回 (39)

中心後溝, 頭頂間溝, 縁溝

後頭葉
側頭葉(外・下)
辺縁皮質・島皮質

島皮質

帯状回: 膝下野 (en(25), 前帯状皮質 (24,32,33), 後帯状皮質 (23,31), 脳梁膨大後部皮質 (26,29,30)

海馬傍回 (27,28,34,35,36), 海馬鉤, 海馬体,(扁桃体の一部)
※ 内側側頭葉など他の脳葉に含めて扱われることもある。

脳葉間の脳溝など
白質

交連線維 - 連合線維

内包 (内包前脚, 内包膝, 内包後脚), 放線冠, 外包, 終板, 最外包, 半卵円中心 (en

嗅索 - 分界条 - ブローカー対角束

その他

嗅球, 前嗅核, 前有孔質, マイネルト基底核/無名質

線条体/淡蒼球/腹側線条体, 扁桃体, 前障

いくつかの領域分けは大まかなものになっている。

カッコ内の番号はブロードマンの脳地図における番号である。また、ブロードマンの脳地図における領域のいくつかは複数の脳回にまたがっている。
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