片岡文重

片岡 文重（かたおか ふみえ、1905年（明治38年）9月15日^[1] - 2004年（平成16年）9月6日^[2]）は、昭和期の労働運動家、政治家。参議院議員。

経歴

千葉県^[1][3]山武郡土気本郷町（土気町本郷^[4]を経て現千葉市^[4]緑区土気町）出身。1929年（昭和4年）日本大学専門部法律科を卒業した^[1][2][3][4]。

1924年（大正13年）鉄道省に入省し大井工場（現東京総合車両センター）に配属された^[1][2][3]。戦後、労働運動に加わり、国鉄新小岩工場（現川崎車両所）労組委員長、国鉄労働組合東京地方評議会議長、同本部書記長、全交通役員、全官公労役員などを務めた^[1][2][3][4]。

1950年（昭和25年）6月の第2回参議院議員通常選挙で千葉県地方区に日本社会党公認で出馬して次点で落選^[5]。土屋俊三の死去に伴い同年12月に実施された第2回通常選挙千葉県地方区補欠選挙に出馬して初当選^[5]。1956年（昭和31年）7月の第4回通常選挙に出馬して再選され、参議院議員に連続2期在任した^[1][2][3][4]。この間、右派社会党結成後は、中央委員、本部労働部長、政審委員、国対委員、選対委員を歴任^[4]。社会党再統一後は、千葉県支部連合会長、同執行委員長、党本部中央委員、政審委員、国対委員、選対委員、運輸交通対策委員を歴任^[4]。民主社会党（民社党）結成に加わり、党本部政審会副会長、運輸交通対策委員長、千葉県連顧問、選対委員長を歴任^[4]。参議院では、運輸委員長、社会労働委員会理事、予算委員会理事、大蔵委員、文教委員などを務めた^[1][2][3][4]。その後、1962年（昭和37年）7月の第6回通常選挙、1967年（昭和42年）1月の第31回衆議院議員総選挙（民主社会党公認）に千葉県第3区から立候補したがいずれも落選した^[6]。

1975年（昭和50年）秋の叙勲で勲二等瑞宝章受章^[7]。

2004年（平成16年）9月6日死去、98歳。死没日をもって従四位に叙される^[8]。

脚注

参考文献

• 衆議院・参議院『議会制度百年史 - 貴族院・参議院議員名鑑』大蔵省印刷局、1990年。
• 石井暉二『光芒の人 千葉県人物事典2（政治編－国会議員）』ぎょうせい、1990年。
• 『新訂 政治家人名事典 明治～昭和』日外アソシエーツ、2003年。
• 『現代物故者事典 2003-2005』日外アソシエーツ株式会社、2006年。
• 『国政選挙総覧 1947-2016』日外アソシエーツ、2017年。

議会
先代 加藤シヅエ	参議院運輸委員長	次代 左藤義詮

表 話 編 歴 参議院運輸委員長
板谷順助 中山壽彦 佐々木鹿藏 植竹春彦 山縣勝見 小泉秀吉 前田穰 高木正夫 加藤シヅエ 片岡文重 左藤義詮 堀末治 戸叶武 天田勝正 大和与一 大倉精一 平島敏夫 三木與吉郎 前田佳都男 村松久義 金丸冨夫 米田正文 野上進 松平勇雄 江藤智 天坊裕彦 谷口慶吉 岡本悟 温水三郎 鬼丸勝之 木村睦男 長田裕二 宮崎正雄 宮崎正義 上林繁次郎 内田善利 三木忠雄 黒柳明 桑名義治 矢追秀彦 矢原秀男 鶴岡洋 中野明 田代富士男 中野鉄造 多田省吾 中野鉄造 中川嘉美 峯山昭範 高桑栄松 和田教美 大久保直彦 寺崎昭久 直嶋正行 泉信也 廃止

表 話 編 歴 千葉県選挙区選出参議院議員(1947年 - )
第1回 （定数4）	小野哲 山崎恒 3年議員 玉屋喜章 浅井一郎
偶数回 定数2 第2回 土屋俊三↓ 加納金助↓ 片岡文重↑ 伊能繁次郎↑ 第4回 片岡文重 伊能繁次郎↓ 木島義夫↑ 第6回 木島義夫 柳岡秋夫 第8回 木島義夫 渡辺一太郎 第10回 赤桐操 高橋誉冨 第12回 井上裕 赤桐操 第14回 井上裕 赤桐操 第16回 井上裕 赤桐操 第18回 広中和歌子 井上裕↓ 椎名一保↑ 第20回 広中和歌子 椎名一保 定数3 第22回 小西洋之 猪口邦子 水野賢一 第24回 猪口邦子 元榮太一郎 小西洋之 第26回 臼井正一 猪口邦子 小西洋之 奇数回 定数2 第3回 川口為之助 加瀬完 第5回 小沢久太郎 加瀬完 第7回 小沢久太郎↓ 加瀬完 菅野儀作↑ 第9回 加瀬完 菅野儀作 第11回 菅野儀作↓ 加瀬完 臼井荘一↑ 第13回 糸久八重子 倉田寛之 第15回 糸久八重子 倉田寛之 第17回 岩瀬良三 倉田寛之　 第19回 倉田寛之 今泉昭 定数3 第21回 長浜博行 石井準一 加賀谷健 第23回 石井準一 豊田俊郎 長浜博行 第25回 石井準一 長浜博行 豊田俊郎
↓：途中辞職、失職、在職中死去など、↑：補欠選挙で当選。