LEMO

曖昧さ回避 この項目では、電子部品製造業社について説明しています。LEMOというICAOコードを持つ空港については「モロン空軍基地」をご覧ください。
写真下に並べられているのがLEMO 00同軸ケーブル端子である。RG316ケーブルに接続されている。写真左上はBNCコネクタ、右上はLEMOの50Ω終端抵抗(上側)とオス-オスアダプターバレル(下側)である。

LEMOレモ)とは、スイスエキュブラン(英語版)に本社を置く、電子コネクタ光ファイバーコネクタの製造業社である。また、同社が製造するプッシュプルコネクタの通称として広く用いられている。LEMOコネクタは医学、工業、音響・映像、通信、軍事、科学研究、測定の各応用分野で用いられている。LEMO社は1946年に、貴金属加工メーカーとして創業した[1]。社名は創業者である技術者 on Mouttet の名に因む。

LEMOコネクタは複数の規格で標準コネクタとされている。3K.93Cコネクタ[2]は、放送市場のためのHDTVファイバーリンクに関するアメリカ (SMPTE 304M)、日本 (ARIB BTAS-1005B)、ヨーロッパ (EBU R100-1999) の標準化団体に採用されている。小型プッシュプル式50Ω同軸コネクタであるLEMO 00は、原子核素粒子物理学の装置におけるNIM規格(英語版)CAMAC規格(英語版)のようなモジュールエレクトロニクスの標準規格 (modular crate electronics) において、前面パネルの端子として使用されている。これらの領域では、高密度なデザインにおいてBNC端子を置き換えるために用いられている(LEMO端子がBNC端子より小さいため)。

LEMO端子は概ねプロプライエタリなデザインとして発展してきたものの、比較的昔のデザインの多くは、その法的地位が不明確である。例えば、LEMO社の公式サイト自身が、LEMO 00モデルは1970年に標準化されたと述べている[1]。しかし、端子の持ち手に使われている「板チョコ」("chocolate plate") デザインは商標登録がなされている[3]

脚注

  1. ^ a b History | LEMO Connectors | Push-Pull, Circular Connectors | Cables(日本語版:創業 | LEMO Connectors | Push-Pull, Circular Connectors | Cables)
  2. ^ LEMO 3K.93C Catalogue
  3. ^ USPTO registered trademark number 2703464, see [1]

外部リンク

  • LEMOグループ公式サイト(日本語版トップページ)
  • レモジャパン(日本法人)
  • LEMO UK Broadcast Connections Solutions Brochure