金賢洙

金 賢洙
Kim Hyun-Soo
LGツインズ #22
基本情報
国籍 大韓民国の旗 大韓民国
出身地 ソウル特別市
生年月日 (1988-01-12) 1988年1月12日(36歳)
身長
体重
188 cm
100 kg
選手情報
投球・打席 右投左打
ポジション 左翼手右翼手一塁手指名打者
プロ入り 2006年 申告選手
初出場 KBO / 2006年9月2日
MLB / 2016年4月10日
経歴(括弧内はプロチーム在籍年度)
国際大会
代表チーム 大韓民国の旗 大韓民国
五輪 2008年2021年
WBC 2009年2013年2023年
プレミア12 2015年2019年
この表について
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プロジェクト:野球選手  ■テンプレート

獲得メダル
大韓民国の旗 韓国
オリンピック
2008 野球
ワールド・ベースボール・クラシック
2009 野球
WBSCプレミア12
2015 野球
2019 野球
キム・ヒョンス
各種表記
ハングル 김현수
漢字 金賢洙
発音: キミョンス
ローマ字 Kim Hyun-Soo
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金 賢洙(キム・ヒョンス、韓国語: 김현수1988年1月12日 - )は、大韓民国ソウル特別市出身のプロ野球選手外野手)。右投左打。

北京オリンピック 野球 金メダリスト。

経歴

アマチュア時代

信一高時代は2005年李栄敏打撃賞を受賞するほどの活躍を見せた。

しかし、守備・走塁の実力は周囲に比べて劣っており、精神面も弱いとしてプロ野球チームのスカウトの評価は低く、ドラフトで指名する球団はなかった。そのため、2006年に申告選手(正式契約ではなく1軍の試合に出場できない選手。日本プロ野球の育成選手に近い)として斗山ベアーズに入団した。

斗山時代

2006年中に正式契約へと昇格し1軍出場を果たすと、2007年は開幕から1軍に登録され、99試合に出場して頭角を現した。

2008年シーズン途中の8月に開催された北京オリンピック韓国代表に選出された。同大会では予選リーグの日本戦で9回表代打として起用され、岩瀬仁紀から決勝タイムリーを打った。この大会で韓国代表が金メダルを獲得したため、兵役を免除された。

シーズンでは持ち前の高い打撃技術に磨きがかかり、球種・コースに関係なく左右に打ち分ける打撃を披露。打率.357、168安打で首位打者、最多安打のタイトルに輝いた。申告選手出身としては初の首位打者だった。一方、韓国シリーズでは対戦したSKワイバーンズに激しく警戒され、5試合でわずか1安打に抑えられた。斗山は2年連続でSK相手に韓国シリーズで敗れてしまい、大きな挫折を味わった。

2009年はシーズン開幕前の3月に開催された第2回ワールド・ベースボール・クラシック(WBC)韓国代表に選出された。同大会では外野のレギュラーを占め、大会通算打率.393を記録し、大会ベストナインの指名打者部門を受賞した。

シーズンでは斗山の主力打者として大活躍し、自身初の20本塁打、100打点を記録、チームの打撃3冠王となり、2年連続の最多安打のタイトルを受賞した。驚異的に安打を打つことから、機械熊と呼ばれるようになった。

2010年シーズンも24本塁打、89打点の成績で斗山の打撃2冠王として活躍した。しかしポストシーズンでは準プレーオフ、プレーオフを通して打撃不振で先発から外れることも多く、斗山のプレーオフ敗退の大きな要因となった。

2011年シーズンは打率こそ下がったが4年連続で3割を記録し、チーム最多の91打点を記録するなど主力として活躍した。

2012年シーズンは5年連続で規定打席に達したものの、レギュラー定着後初めて打率3割を切った。

2013年は開幕前の3月に開催された第3回WBC韓国代表に選出されたが、同大会では1次ラウンドで敗退となった。

シーズンでは2年ぶりに打率3割を超えた。

2014年4月29日に通算1000安打を達成した。

2015年10月10日に第1回WBSCプレミア12韓国代表に選出された[1]。同大会では大会MVPを受賞。オフには初のFA(フリーエージェント)権を行使した。

オリオールズ時代

2015年12月23日にMLBボルチモア・オリオールズと2年700万ドルで契約した[2]

2016年はシーズン開幕前にスプリングトレーニングの試合で無安打が続くなど苦戦し、25打席目にようやく内野安打で初安打を記録したが、球団からは調整が出来ていないとしてマイナーリーグ降格を打診されるが、契約を理由にこれを拒否した。だがレギュラーシーズンに入ると復調。「2番・左翼手」に定着し、打率3割2分9厘・3本塁打を記録するなどしていたが、7月11日の試合で右太もも裏のハムストリングを負傷し前半戦を終える[3]。復帰後は比較的コンスタントに出場機会を得て、最終的には95試合に出場。打率.302・6本塁打・22打点・OPS0.801という成績を記録した[4]。他方、守備面では不振に終わり、91試合で左翼手の守りに就いてDRSは - 13に終わった。ただ、失策はなかった。ポストシーズンのワイルドカード、トロント・ブルージェイズ戦にも出場した。オフの11月15日に第4回WBC韓国代表に選出された[5] が、2017年1月12日にチームから許可が下りず辞退した[6]

フィリーズ時代

2017年7月29日にジェレミー・ヘリクソンと金銭とのトレードで、ギャレット・クレービンジャー、インターナショナル・ボーナス・プール(海外選手契約金枠)と共にフィラデルフィア・フィリーズへ移籍した[7]。11月2日に自身2回目のFAとなった[8]

LGツインズ時代

2017年12月19日にLGツインズと4年契約(総額115億ウォン)を結び韓国プロ野球に復帰した[9]。彼の斗山への補償選手には柳在裕が選ばれた。

2018年は打率.362で韓国プロ野球では10年ぶり2度目の首位打者となった。

2019年はオフの11月に開催された第2回WBSCプレミア12韓国代表に選出された。

2021年は1年延期された東京オリンピック野球韓国代表に選出され、7試合で打率.400、3本塁打、7打点の成績でWBSC選出の大会オールスターチームにも選出された。

オフに自身3度目のFAとなり、2022年より契約期間4年(2年延長あり)でLGと再契約した。

詳細情報

年度別打撃成績

















































O
P
S
2006 斗山 1 1 1 0 0 0 0 0 0 0 0 0 0 0 0 0 0 0 0 .000 .000 .000 .000
2007 99 353 319 33 87 19 3 5 127 32 5 2 1 2 26 1 5 46 12 .273 .335 .398 .733
2008 126 557 470 83 168 34 5 9 239 89 13 8 0 2 80 1 5 40 12 .357 .454 .509 .963
2009 133 572 482 97 172 31 6 23 284 104 6 6 0 6 80 5 4 59 7 .357 .448 .589 1.037
2010 132 565 473 88 150 29 0 24 251 89 4 8 0 8 78 6 6 64 9 .317 .414 .531 .945
2011 130 561 475 71 143 25 2 13 211 91 5 3 0 9 71 9 6 63 15 .301 .392 .444 .836
2012 122 491 437 47 127 17 1 7 167 65 6 3 0 5 46 2 3 50 9 .291 .358 .382 .741
2013 122 510 434 63 131 23 1 16 204 90 2 4 0 12 62 10 2 71 6 .302 .382 .470 .852
2014 125 528 463 75 149 26 0 17 226 90 2 0 0 5 53 5 7 45 10 .322 .396 .488 .884
2015 141 630 512 103 167 26 0 28 277 121 11 5 0 9 101 12 8 63 13 .326 .438 .541 .979
2016 BAL 95 346 305 36 92 16 1 6 128 22 1 3 0 1 36 0 4 51 5 .302 .382 .420 .801
2017 BAL/PHI 96 239 212 20 49 8 1 1 62 14 0 0 0 2 22 1 2 46 3 .231 .307 .292 .599
2018 LG 117 511 453 95 164 39 2 20 267 101 1 3 0 10 47 6 1 61 9 .362 .415 .589 1.004
2019 140 595 526 75 160 37 0 11 230 82 3 1 0 9 54 9 6 52 1 .304 .370 .437 .807
2020 142 619 547 98 181 35 2 22 286 119 0 2 0 7 63 7 2 53 9 .331 .397 .523 .920
2021 140 595 506 70 144 23 1 17 220 97 3 0 0 9 77 5 3 42 7 .285 .376 .435 .811
2022 141 604 524 78 150 25 2 23 248 106 2 1 0 3 71 5 7 62 5 .286 .375 .473 .848
2023 133 556 488 53 143 22 2 6 187 88 2 1 1 8 58 1 4 53 10 .293 .364 .383 .747
KBO:16年 1944 8249 7110 1129 2236 411 27 241 3424 1364 65 47 2 104 967 89 64 824 144 .314 .396 .482 .878
MLB:2年 191 585 517 56 141 24 2 7 190 36 1 3 0 3 58 1 6 97 8 .273 .351 .368 .719
  • 2023年度シーズン終了時
  • 各年度の太字はリーグ最高

タイトル

KBO
  • 首位打者:2回 (2008年、2018年)
  • 最高出塁率:1回 (2008年)
  • 最多安打:2回 (2008年 - 2009年)

表彰

KBO
  • ゴールデングラブ賞:5回 (2008年 - 2010年、2015年、2020年)
国際大会

背番号

  • 89(2006年)
  • 50(2007年 - 2015年)
  • 25(2016年 - 2017年)
  • 31(2017年)
  • 22(2018年 - )

代表歴

脚注

[脚注の使い方]
  1. ^ 2015 프리미어12 국가대표팀 최종 엔트리 명단 발표 The official site of Korea Baseball Organisation (朝鮮語) (2015年10月10日) 2015年10月21日閲覧
  2. ^ Eduardo A. Encina (2015年12月23日). “Orioles officially sign outfielder Hyun-soo Kim” (英語). The Baltimore Sun. http://www.baltimoresun.com/sports/orioles/blog/bal-orioles-officially-sign-hyun-soo-kim-20151223-story.html 2015年12月24日閲覧。 
  3. ^ MLB:金賢洙もけがで前半戦終える
  4. ^ MLB公式プロフィール参照。2017年11月27日閲覧。
  5. ^ 2017 WBC 국가대표팀 엔트리 28명 발표 The official site of KBO (朝鮮語) (2016年11月10日) 2017年9月19日閲覧
  6. ^ 2017 WBC 대표팀 선수 교체 한국야구위원회 (KBO) (朝鮮語) (2017年1月12日) 2017年9月19日閲覧
  7. ^ Jon Meoli (2017年7月28日). “Orioles acquire right-hander Jeremy Hellickson from Phillies for Hyun Soo Kim, more” (英語). THe Baltimore Sun. 2017年11月27日閲覧。
  8. ^ Key free agents for all 30 MLB teams MLB.com (英語) (2017年11月5日) 2017年12月27日閲覧
  9. ^ “フィリーズFA金賢洙がLGへ 韓国球界に復帰”. 日刊スポーツ新聞社 (2017年12月19日). 2017年12月20日閲覧。

関連項目

外部リンク

ウィキメディア・コモンズには、金賢洙に関連するカテゴリがあります。
  • 選手の各国通算成績 KBO
  • 選手の通算成績と情報 MLB、ESPN、Baseball-Reference、Fangraphs、The Baseball Cube、Baseball-Reference (Register)
  • Hyun Soo Kim stats MiLB.com (英語)
  • HyunSoo Kim (김현수) (@HSKim25) - X(旧Twitter)
LGツインズ 2024
監督
コーチ
二軍監督・コーチ
  • 徐容彬(監督)
  • 77 尹鎮浩(守備)
  • 84 朴龍根(作戦)
  • 78 梁営棟(走塁/外野守備)
三軍監督・コーチ
  • 83 林勲(打撃)
  • 86 申在雄(投手)
  • 82 尹耀渉(リハビリ)
投手
捕手
  • 27 朴東源
  • 30 許道渙
  • 55 金凡錫
内野手
  • 2 文保景
  • 4 申珉宰
  • 5 金周成
  • 6 具本奕
  • 10 呉智煥
  • 14 宋燦宜
  • 53 金旻洙
外野手
 
業績
MVP
優秀選手
韓国野球委員会最高出塁率
1980年代
1990年代
2000年代
2010年代
2020年代
韓国野球委員会首位打者
1980年代
1990年代
2000年代
2010年代
2020年代
韓国野球委員会ゴールデングラブ(外野手)
1980年代
  • 82 金城官,梁承寬,金準桓
  • 83 金鍾模,朴鍾勳,張孝祚
  • 84 張孝祚,金鍾模,洪文鍾
  • 85 李光殷,朴鍾勳,張孝祚
  • 86 張孝祚,李光殷,金鍾模
  • 87 李光殷,金鍾模,張孝祚
  • 88 李順喆,李康敦,李正勳
  • 89 金一權,李康敦,高元富
1990年代
2000年代
2010年代
2020年代
 
大韓民国の旗 野球韓国代表
大韓民国の旗 野球大韓民国代表 - 2008 北京五輪 11位 金メダル
監督
コーチ
  • 76 趙啓顯(投手)
  • 77 金光洙(走塁)
  • 88 金杞泰(打撃)
投手
捕手
内野手
外野手
大韓民国の旗 野球韓国代表 - 2009 ワールド・ベースボール・クラシック 2 2位 準優勝
監督
コーチ
  • 80 金城漢(ヘッド)
  • 71 孫奕(コンディショニング)
  • 75 姜盛友(バッテリー)
  • 76 金敏浩(守備)
  • 77 柳仲逸(守備走塁)
  • 78 李順喆(打撃)
  • 79 楊相汶(投手)
投手
捕手
内野手
外野手
大韓民国の旗 野球韓国代表 - 2013 ワールド・ベースボール・クラシック
監督
コーチ
投手
捕手
内野手
外野手
大韓民国の旗 野球大韓民国代表 - 2015 WBSCプレミア12 優勝
監督
投手
捕手
内野手
外野手
大韓民国の旗 野球大韓民国代表 - 2019 WBSCプレミア12
監督
コーチ
  • 71 金平鎬(ヘッド)
  • 73 崔一彦(投手)
  • 75 李鍾烈(守備)
  • 77 金鍾国(作戦)
  • 88 金宰炫(打撃)
  • 92 崔元豪(ブルペン)
  • 96 陳甲龍(バッテリー)
投手
捕手
内野手
外野手
大韓民国の旗 野球大韓民国代表 - 2020 東京オリンピック
監督
コーチ
投手
捕手
内野手
外野手
大韓民国の旗 野球韓国代表 - 2023 ワールド・ベースボール・クラシック
監督
コーチ
投手
捕手
内野手
外野手
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