秋山瑞人

秋山 瑞人
(あきやま みずひと)
ペンネーム 秋山 瑞人あきやま みずひと
誕生 (1971-10-26) 1971年10月26日(52歳)
山梨県
職業 小説家
SF作家
ライトノベル作家
活動期間 1998年 -
ジャンル SF
代表作猫の地球儀 』(2000年)
イリヤの空、UFOの夏』(2001-2003)
主な受賞歴おれはミサイル
日本短編部門星雲賞(2003年)
デビュー作EGコンバット
ウィキポータル 文学
テンプレートを表示

(あきやま みずひと、1971年10月26日 -)は、日本小説家SF作家

概要

山梨県出身。町の電気屋に生まれる。法政大学社会学部卒業。法政大学在学中、金原瑞人の小説創作ゼミに在籍。「瑞人」のペンネームは指導教授の名前にちなむ。

卒業後、コンピュータ会社に勤務。ゼミの先輩でゲーム会社に就職していた古橋秀之が作家デビューしたことに刺激されて、自作を電撃ゲーム小説大賞へ応募。締切を過ぎてしまい選考対象より漏れるが、作品が編集者の目にとまる。

デビューは『EGコンバット』(1998年 / メディアワークス)。以後は、SFライトノベルを中心に執筆活動を行っている。『イリヤの空、UFOの夏』により一躍有名になった。2006年8月に発売された電撃hpで、古橋秀之とのシェアワールド企画『龍盤七朝』が発表され、hp誌上で『龍盤七朝 DRAGONBUSTER』の短期集中連載を開始した。

2003年には「おれはミサイル」で日本短編部門で星雲賞を受賞。収録されている『ゼロ年代SF傑作選』では同人誌に葵星円の名義を語ることからブルース・スターリングに影響を受けていると解説されている。『イリヤの空、UFOの夏』ではオカルト全般の研究家として葵星円という人物が登場している[1]

秋山完と並べて「ダブル秋山」と称されることがある。

遅筆作家としても有名で、金原瑞人に心配されるほどである[2]。『SFマガジン創刊700号記念アンソロジー』では「寡作をもって知られ」ると紹介された。

独特の軽快さを持つ文体は非常に評価が高く、「瑞っ子」と呼ばれる熱烈なファンが多数存在する。

作品リスト

単著

アンソロジー収録

  • おれはミサイル (初出: 『SFマガジン』2002年2月号、2002年5月号)
    • 『ゼロ年代SF傑作選』(2010年2月 ハヤカワ文庫JA)/『コレクション 戦争×文学 5 イマジネーションの戦争』(2011年9月 集英社
  • 海原の用心棒 (初出: 『SFマガジン』2003年12月号、2004年4月号、2004年6月号)
    • 『SFマガジン700【国内編】 創刊700号記念アンソロジー』(2014年5月 ハヤカワ文庫SF)

同人誌

葵星円(ブルー・スター・リング)名義での著作

  • 電気椅子(ペンタグラム7号掲載)
  • 数値記憶(ペンタグラム8号掲載)
  • 猫の地球儀(ペンタグラム9号掲載)
  • 鼠と猫のゲーム(ペンタグラム10号掲載)
  • 霊蒼--GRAY BLUE--(ペンタグラム12号掲載)
  • さよならササヅカ(ペンタグラム13号掲載)
  • BLACK MAZIC(ペンタグラム14号掲載)

脚注

  1. ^ 同作ではこの名前について、作中人物に「自意識過剰の中学生がどこかに詩を投稿するときのペンネームみたいな名前」と言わしめている。
  2. ^ [1]

関連項目

第34回星雲賞日本短編部門
1970年代
1980年代
1990年代
  • 第21回 大原まり子「アクアプラネット」
  • 第22回 夢枕獏「上段の突きを食らう猪獅子」
  • 第23回 梶尾真治「恐竜ラウレンティスの幻視」
  • 第24回 菅浩江「そばかすのフィギュア」
  • 第25回 大槻ケンヂ「くるぐる使い」
  • 第26回 大槻ケンヂ「のの子の復讐ジグジグ」
  • 第27回 火浦功「ひと夏の経験値」
  • 第28回 草上仁「ダイエットの方程式」
  • 第29回 大原まり子「インデペンデンス・デイ・イン・オオサカ(愛はなくとも資本主義)」
  • 第30回 森岡浩之「夜明けのテロリスト」
2000年代
2010年代
  • 第41回 飛浩隆「自生の夢」
  • 第42回 小川一水「アリスマ王の愛した魔物」
  • 第43回 野尻抱介「歌う潜水艦とピアピア動画」
  • 第44回 神林長平「いま集合的無意識を、」
  • 第45回 谷甲州「星を創る者たち」
  • 第46回 飛浩隆「海の指」
  • 第47回 山本弘「多々良島ふたたび」 / 田中啓文「怪獣ルクスビグラの足型を取った男」
  • 第48回 草野原々「最後にして最初のアイドル」
  • 第49回 柴田勝家「雲南省スー族におけるVR技術の使用例」
  • 第50回 草野原々「暗黒声優」
2020年代
  • 第51回 菅浩江「不見の月」
  • 第52回 柴田勝家「アメリカン・ブッダ」 / 池澤春菜堺三保(原作)「オービタル・クリスマス」
  • 第53回 小川哲「SF作家の倒し方」
典拠管理データベース ウィキデータを編集
全般
  • VIAF
国立図書館
  • 日本
学術データベース
  • CiNii Books
  • CiNii Research