田口康大

田口 康大(たぐち こうだい、1983年12月14日 - )は日本教育学者。専門は教育哲学教育人間学東京大学大学院教育学研究科附属海洋教育センター特任講師。

人物

人間本性と教育との関係について学際的に研究しながら[1]、2011年の東日本大震災以降、海と人との関係をテーマに海洋教育の実践研究に取り組む。2015年には「海とヒトとを学びでつなぐ」をテーマに次世代の教育をデザイン・提供するプラットフォームとして、一般社団法人3710Lab[2]を設立。

また、映像作家の福原悠介とともに、誰かに何かを聞くことをきっかけに、お互いのあいだに「対話」が生み出されていくような場づくりを目指し「対話インタビュー」[3]プロジェクトを実施。ドキュメンタリー映画『なみのおと』(監督:酒井耕・濱口竜介)などをヒントにしたもの。学校での特別授業として実施されている他、地域文化のアーカイブ作りとして取り組まれている[4]

経歴

1983年(昭和58年)青森県青森市出身。宮城県仙台第二高等学校卒業後、国士舘大学文学部初等教育専攻卒業、東京大学大学院教育学研究科基礎教育学コース博士課程単位取得退学。

著書

共著・編著

  • 田中智志)『海洋リテラシーの理念-日本からの発信』一藝社、2022年 ISBN 978-4863592568
  • 『新学習指導要領時代の海洋教育スタイルブックー地域と学校をつなぐ実践』小学館、2019年 ISBN 978-4091050816
  • 小国喜弘)『日本の海洋教育の原点』一藝社、2019年 ISBN 978-4863591868
  • 『令和元年 海洋教育指導資料 学校における海の学びガイドブック 小・中学校編』大日本図書、2019年 ISBN 978-4477031712
  • 『海洋教育のカリキュラム開発ー研究と実践』日本教育新聞社、2015年 ISBN 978-4890553174

翻訳

  • ネル・ノディングズ『幸せのための教育』(分担訳)知泉書館、2008年 ISBN 978-4862850324

脚注

  1. ^ “人間本性と教育との関係についての研究―トマージウスの思想を手がかりに―”. KAKEN. 2019年6月25日閲覧。
  2. ^ “3710Lab[みなとラボ]|海洋教育の次世代プラットフォーム”. 3710LAB. 2019年6月25日閲覧。
  3. ^ 田口康大 (2018年6月17日). “岩手県九戸郡洋野町種市の対話インタビュー | 3710Lab[みなとラボ]”. 3710LAB. 2019年6月25日閲覧。
  4. ^ “【荻浜小学校】宮城県石巻市荻浜・狐崎浜の対話インタビュー -「人が生きる術」を探る− | ブログ”. Reborn-Art Festival. 2019年6月25日閲覧。

外部リンク

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