ウィクショナリー 」の語義については、ウィクショナリーの「何」の項目をご覧ください。
各種表記
繁体字
簡体字
拼音
注音符号 ㄏㄜˊ
ラテン字 He
広東語発音: Ho4
上海語発音: Wu1, Gha1
台湾語白話字
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(か)は、漢姓のひとつ。『百家姓』の21番目。

中国の姓

2020年の中華人民共和国第7回全国人口調査(中国語版)国勢調査)に基づく姓氏統計によると中国で17番目に多い姓であり、1495.10万人がいる[1][2]台湾の2018年の統計では第27位で、200,421人がいる[3]

由来

広韻』をはじめとして、姓に関する書には、もとは韓氏だったのが、長江淮河流域では「韓」を「何」のように発音するので、何の字を用いるようになった、という話を述べている[4]

歴史的に何氏にはさまざまな由来がある。『魏書』官氏志には賀抜氏が後に何氏に改めたとする。『新五代史』には吐谷渾の何戛剌の朝貢を記す。何東の父はオランダ系である。

著名な人物

日本人

  • 何礼之 - 幕末から明治にかけての翻訳家、官僚、貴族院勅選議員。唐通事の家系出身。
  • 小山ちれ - 中国出身の日本の卓球選手。中国名は何智麗。

架空の人物

朝鮮の姓

各種表記
ハングル
漢字
発音:
日本語読み:
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(ハ、: )は、朝鮮人の姓の一つである。2015年の韓国の調査によると、105人がいる[5]

氏族

氏族(地域) 創始者 人数(2015年)[5]
晋陽何氏 5
晋州何氏 38

脚注

  1. ^ “中国信息报 2022年11月11日 2版 - “百家姓”规模及其占全国总人数比重” (中国語). 中国信息报 (2022年11月11日). 2023年2月11日閲覧。
  2. ^ ““百家姓”人口占全国人口比重达84.55%” (中国語). 中国信息报 (2022年11月11日). 2023年2月11日閲覧。
  3. ^ “全國姓名統計分析”. 中華民国内政部. p. 280 (2018年10月). 2023年1月18日閲覧。
  4. ^ 『広韻』下平七歌・何(胡歌切)「出自周成王母弟唐叔虞後、封於韓。韓滅、子孫分散。江淮間音以「韓」為「何」。字随音変、遂為何氏。出廬江・東海・陳郡三望。」
  5. ^ a b “KOSIS”. kosis.kr. 2022年11月27日閲覧。
中国の多い姓上位100位
第1~25位

陳 楊 黄 趙 呉 周 徐 馬 朱 胡 郭 何 林 羅 高 鄭 梁 宋 唐

第26~50位

* 田 蔣 葉* 杜 蘇 魏 丁

第51~75位

* 石 金 夏 傅* * 江

第76~100位

* 段 雷 侯 龍 黎 史 陶 厳 武 銭 *

備考
  • 2020年の第7回中華人民共和国全国人口調査(中国語版)国勢調査)に基づく姓氏統計による。
  • 簡体字の制約などによる特記事項。
    #第33位の「肖」は二簡字改革により改姓した「」を含む(簡体字表記の「萧」姓は別統計)。
    #第41位の「葉」は簡体字で「叶」と表記。
    #第53位の「鍾」は簡体字で「钟」と表記。
    #第66位の「傅」は簡体字で「付」と表記(簡体字表記の「傅」姓は別統計)。
    #第73位の「邱」は簡体字で「邱」と表記(簡体字表記の「丘」姓は別統計)。
    #第77位の「閆」は簡体字で「闫」と表記する(簡体字表記の「阎」姓は別統計)。
    #第96位の「戴」は簡体字で「戴」と表記する(簡体字表記の「代」姓は別統計)。
台湾の多い姓上位100位
第1~25位

陳 林 黄* 張 蔡 楊 許 鄭 洪 郭 頼 徐 周 葉 蘇 荘

第26~50位

江 何 羅 高 梁 趙 顔 翁 魏

第51~75位

杜 傅 侯 丁 卓 温 唐 藍 石 蔣 古 紀

第76~100位

湯 黄* 田 巫 鐘 黎 涂 厳 韓 金 童 陸 夏 柳 凃

備考
  • 2018年6月30日公表の中華民国内政部の資料による統計。台湾の姓も参照。
  • 中国大陸からの移民なども統計に含まれるため、違う字体を使用する名字を2つの名字と見なされることもある。
    #第3位は繁体字の「黃」であり、78位は簡体字の「黄」である。
    #66位の「温」は簡体字と同形である。