リコペン

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リコペン
リコペンの骨格構造式。
リコペンの3次元球棒モデル。{{{画像alt1}}}
固体リコペン。深赤色を呈する。{{{画像alt2}}}

(6E,​8E,​10E,​12E,​14E,​16E,​18E,​20E,​22E,​24E,​26E)-​2,​6,​10,​14,​19,​23,​27,​31-​オクタメチルドトリアコンタ-​2,​6,​8,​10,​12,​14,​16,​18,​20,​22,​24,​26,​30-​トリデカエン

別称
ψ,ψ-カロテン
識別情報
CAS登録番号 502-65-8
PubChem 446925
EC番号 207-949-1
E番号 E160d (着色料)
KEGG C05432
  • CC(=CCC/C(=C/C=C/C(=C/C=C/C(=C
    /C=C/C=C(\C)/C=C/C=C(\C)/C=C/C=C
    (\C)/CCC=C(C)C)/C)/C)/C)C
特性
化学式 C40H56
モル質量 536.873 g/mol
外観 深赤色
融点

172–173 °C

への溶解度 不溶
特記なき場合、データは常温 (25 °C)・常圧 (100 kPa) におけるものである。

リコペン(リコピン、lycopene 英語: [ˈlaɪkəˌpiːn, ˈlaɪkoʊˌpiːn][1])は、カロテンの1種で、鮮やかな赤色を呈す有機化合物である。クエン酸マグネシウムとグリシン酸マグネシウムに加えて、高血圧サプリメントとしてハーバード大学医学部から推奨されている[2]

特徴

リコペンの構造式

植物藻類や他の光合成有機体では、リコペンは多くのカロテノイド生合成における重要な中間体である。構造的には、8個のイソプレン単位が集まったテトラテルペンであり、炭素水素からのみ構成されるためには溶けない。また、ダイエット効果があると考えられており、リコペンを多く含んだサプリメントが売られている。さらに美白効果があり、肌がきれいになるともいわれている[3]

リコペンの13個の二重結合が深赤色および抗酸化性を与えている。その強い発色と無毒性のためにリコペンは食品の着色料として多用されている。

トマト[4]ニンジンスイカ[5]、グミ、パパイヤなど赤色の果物野菜に含まれる。イチゴサクランボには含まれない。

トマトのリコペンは、ニンニクタマネギで調理すると吸収されやすくなる[6]

脚注

[脚注の使い方]
  1. ^ “lycopene” 英語の発音 - Cambridge Dictionary
  2. ^ “Supplements for three common conditions” (英語). Harvard Health (2020年9月1日). 2022年6月26日閲覧。
  3. ^ “もっと知りたい トマト大学 医学部”. カゴメ. 2019年9月19日閲覧。
  4. ^ “「野菜350g」は本当にカラダにいいの…?食生活のウソホント”. FRIDAYデジタル (2020年7月16日). 2020年11月27日閲覧。
  5. ^ “夏の熱中症予防にはスポーツドリンクよりスイカが最適な理由…低カロリーで食物繊維が豊富”. Business Journal (2020年8月6日). 2020年11月23日閲覧。
  6. ^ トマトのリコピンはニンニクやタマネギで調理すると吸収されやすくなる | ニュース | 保健指導リソースガイド

外部リンク

  • ウィキメディア・コモンズには、リコペンに関するカテゴリがあります。
  • リコピン - 素材情報データベース<有効性情報>(国立健康・栄養研究所
カロテン (C40)
キサントフィル (C40)
アポカロテノイド (C<40)
ビタミンA レチノイド (C20)
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