ブラントリー B-2

ブラントリー B-2

ウエストン・スーパー・メアのヘリコプター博物館に展示されているB-2B

ウエストン・スーパー・メアのヘリコプター博物館に展示されているB-2B

  • 設計者:ニュービー・ブラントリー
  • 製造者:ブラントリー・ヘリコプター
  • 初飛行:1953年2月21日
  • 運用開始:1958年
  • 運用状況:現役
  • ユニットコスト:19,950ドル(1962年)[1]
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ブラントリー B-2(Brantly B-2)は、アメリカ合衆国のブラントリー・ヘリコプター(後のブラントリー・インターナショナル)が製造したヘリコプター

開発

ブラントリー B-1の失敗の後、ニュービー・ブラントリーは個人向けに設計を簡素にした機体を設計した。二重反転式ローターのB-1からメインローター1基とテイルローター1基に変更されたB-2は、1953年2月21日に初飛行、さらに設計を改善した試作2号機が1956年8月14日に飛行した。

1958年、アメリカ陸軍はB-2にYHO-3の型番を与え評価試験が行われたが、採用には至らなかった。

次いでキャビンを改良した生産型B-2A、総金属製の機体に3枚の翼を持つ金属製メインローター、エンジンを燃料噴射装置付きの180馬力エンジンに改め、降着装置を車輪・ソリ・フロートから選択できるB-2Bが開発された。エンジンはキャビン後方に垂直に設置されていた。

その後30年以上にわたって生産が継続された。派生型として5人乗りのブラントリー 305と無人機V750が開発されている。

型式

B-2
初期型
YHO-3
アメリカ陸軍の付与した型番。不採用。
B-2A
キャビンを改良した生産型。
B-2B
エンジン、メインローター等を変更した改良型。
H-2
1976年から79年にかけて、ブラントリー=ハインズ(Brantly-Hynes)のブランド名で生産された型。
B-2J10
タンデムローター
V750
青島海利直昇機製造により開発されたUAV型。2011年5月7日に初飛行した[2][3]

運用者

要目

出典: ブラントリー[5]

諸元

  • 乗員: 1
  • 定員: 2(乗客1名)
  • 全長: 6.43m (21フィート1インチ)
  • 全高: 2.11m (6フィート11インチ)
  • ローター直径: 7.24m (23フィート9インチ)
  • 空虚重量: 481kg (1,070ポンド)
  • 最大離陸重量: 757kg (1,670ポンド)
  • 動力:  ライカミング IVO 360 A ピストンエンジン、134kW (180hp) × 1

性能

  • 最大速度: 161km/時 (100マイル/時) 87ノット
  • 巡航速度: 145km/時 (90マイル/時) 78ノット
  • 航続距離: 322km (200マイル) 174nm
  • 実用上昇限度: 1,800m (6,000フィート)
  • 上昇率: 427m/分 (1,400フィート/分)


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出典

  1. ^ Flying Magazine: 108. (May 1962). 
  2. ^ “First test flight for biggest China drone”. UPI通信 (2011年5月12日). 2012年12月10日閲覧。
  3. ^ “中国最大の無人ヘリ「V750」が試験飛行に初めて成功―中国紙”. Record China (2011年5月9日). 2012年12月10日閲覧。
  4. ^ “Flight Training”. The PSA Oldtimers Page. 2012年12月10日閲覧。
  5. ^ “Aircraft”. Brantly International. 2012年12月10日閲覧。

外部リンク

ウィキメディア・コモンズには、ブラントリー B-2に関連するカテゴリがあります。
  • ブラントリー・インターナショナル
  • 青島海利直昇機製造
  • All the World's Rotorcraft
陸軍航空軍
空軍
1941 – 1962
回転翼機 (R)
  • XR-1
  • XR-2(英語版)
  • XR-3(英語版)
  • R-4
  • R-5
  • R-6
  • R-7
  • XR-8(英語版)
  • XR-9
  • XR-10(英語版)
  • R-11(英語版)
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  • R-13
  • XR-14(英語版)
ヘリコプター (H)
  • H-12
  • H-13
  • H-15(英語版)
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  • XH-17
  • YH-18(英語版)
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