ジサリチル酸マグネシウム

ジサリチル酸マグネシウム(Magnesium salicylate)とは、サリチル酸マグネシウムの塩のことである。単にサリチル酸マグネシウムと呼ばれることもある。

解説

サリチル酸は分子中にカルボキシ基を1つ持っており、1価の有機酸としてふるまう。対して、マグネシウムは通常2価の陽イオンとなる。これが塩を作るので、サリチル酸2分子に対して、マグネシウムイオン1つが塩を作る。この時の式量は、約298.53である[1]。なお、CAS登録番号は18917-89-0。サリチル酸が非ステロイド性抗炎症剤として作用するように、ジサリチル酸マグネシウムも同様の解熱鎮痛作用を持つ[2]。なお、ジサリチル酸マグネシウムは四水和物を作ることもあり、この場合、934.4 mgのジサリチル酸マグネシウム四水和物を投与するのと、580 mgの無水ジサリチル酸マグネシウムを投与するのとが、同じ力価になる[2]

出典

  1. ^ ジサリチル酸マグネシウム
  2. ^ a b Magnesium salicylate (DB01397)
サリチル酸
アリルアルカノイック酸
2-アリルプロピオン酸
(プロフェン)
N-アリルアントラニル酸
フェナム酸
ピラゾリジン誘導体(ピリン系)
オキシカム
COX-2選択的阻害薬
  • セレコキシブ
  • デラコキシブ(英語版)
  • エトリコキシブ(英語版)
  • フィロコキシブ(英語版)
  • ルミラコキシブ(英語版)
  • パレコキシブ(英語版)
  • ロフェコキシブ
  • バルデコキシブ(英語版)
スルホンアニリド
局所適用製品
一酸化窒素供与型COX阻害薬
  • ナプロキシノド(英語版)
塩基性抗炎症薬
その他

太字はグループで初期に発見された薬物。承認取消あるいは市場撤退した薬、動物用医薬品。

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