サントーニャ

Santoña

  


サン・フェリペ通り
 カンタブリア州
 カンタブリア県
コマルカ トラスミエラ
面積 11.53 km²
標高 7m
人口 11,382 人 (2013年)
人口密度 987.16 人/km²
住民呼称 santoñés/a
Santoñaの位置(スペイン内)
Santoña
Santoña
スペイン内サントーニャの位置
Santoñaの位置(カンタブリア州内)
Santoña
Santoña
カンタブリア県内サントーニャの位置

北緯43度36分29秒 西経03度27分27秒 / 北緯43.60806度 西経3.45750度 / 43.60806; -3.45750座標: 北緯43度36分29秒 西経03度27分27秒 / 北緯43.60806度 西経3.45750度 / 43.60806; -3.45750

サントーニャスペイン語: Santoña)は、スペインカンタブリア州ムニシピオ(基礎自治体)。大西洋ビスケー湾にあるサントーニャ湾(スペイン語版)に面している。

地理

サントーニャの海岸

カンタブリア州の州都サンタンデールからの距離は約45km。平原と山岳地帯の二つに区分され、自治体東端にはブシエロ山(スペイン語版)がある。北岸にはベリア海岸(スペイン語版)があり、サントーニャ湾の湾口は湿地帯となっている。サントーニャ湾の北側にサントーニャが、南側にラレドがあり、ラレドはカンタブリア州東部の中心都市である。広大な塩性湿地および草地砂浜砂丘およびオークの森林があるサントーニャ湿地自然公園(スペイン語版)は豊かな生物多様性を有しており[1]イベリア半島北部の水鳥の重要な生息地として1994年にラムサール条約登録地となった[2]。サントーニャの海岸線には入江灯台などがある[1]。ブシエロ山はサントーニャ湾に近く、神話の舞台となっている[1]

地区

  • サントーニャ地区 : もっとも人口が多い自治体中心地。
  • エル・ドゥエソ地区(スペイン語版) : 2008年の人口は174人。ペナル・デ・エル・ドゥエソ刑務所(スペイン語版)がある。
  • ピエドライタ地区(スペイン語版) : 2008年の人口は173人。

歴史

サン・マルティン要塞

重要な宗教建築物には、ロマネスク建築サンタ・マリーア・デル・プエルト教会(スペイン語版)、サンタ・マリーア・デル・プエルト修道院などがある[3]。サンタ・マリーア・デル・プエルト教会は13世紀から17世紀に建設され、15世紀にフランドル画家が描いたサン・バルトロメの装飾画がある[3][1]。この装飾画はスペインでも有数の規模を持つ[1]。サンタ・マリーア・デル・プエルト修道院は郡内だけでなく、カンタブリア地方東部の他地域にも影響力を持っている[1]

15世紀後半にはサントーニャ出身の地図製作者のフアン・デ・ラ・コサ(英語版)が活躍し、彼の海図はアメリカ大陸航海にも用いられた[1]。歴史的にサントーニャ港はカンタブリア地方有数の港であり、1774年にはこの郡の主都とされた[1]。19世紀半ばには現代的な港が築かれ、今日ではサンタンデール港に次いでカンタブリア州で第2位の水揚量・水揚金額を持つ港となっている[1]

産業

瓶詰めされたアンチョビ

サントーニャは漁業缶詰産業で発展した町であり[1]ツナマグロ)缶やオリーブオイルに漬けたアンチョビイワシ)缶が輸出されている[3]。サントーニャ港はカンタブリア海ビスケー湾南部)の主要な缶詰輸出港であり[3]、カンタブリア地方最大の缶詰輸出港である[1]。サントーニャ港は戦略的重要性を持っており、周囲のブシエロ山には複数の軍事要塞サントーニャの要塞群(スペイン語版))が建設されている[3][1]。サン・マルティン要塞は今日でも良好な保存状態であり、その他にはサン・カルロス要塞、マソ要塞、ナポレオン要塞がある[3][1]

人口

サントーニャの人口推移 1900-2008
出典:INE(スペイン国立統計局)1900年 - 1991年[4]、1996年 - [5]

政治

議会

政党 2003 2007 2011
得票数 得票率 議席 得票数 得票率 議席 得票数 得票率 議席
スペイン社会労働党(PSOE) 3,270 45.21 9 3,295 48.34 9 2,144 34.15% 7
国民党(PP) 2,316 32.02 6 2,183 32.02 6 2,007 31.97 6
カンタブリア地域主義党(PRC) 793 10.96 2 704 10,33 1 601 9.57 2
スペイン・ファランヒスタ運動(MFE) - - - 489 7.17 1 409 6.13 1
連合・進歩・民主主義(UPyD) - - - - - - 807 12.10 2

首長

首長一覧(1979-)
任期 首長名 政党
1979–1983
1983–1987
1987–1991
1991–1995
1995–1999
1999–2003
2003–2007 María del Puerto Gallego Arriola スペイン社会労働党(PSOE)
2007–2011 María del Puerto Gallego Arriola スペイン社会労働党(PSOE)
2011–2015 Sergio Abascal Azofra スペイン社会労働党(PSOE)
2015–2019
2019– n/d n/d

出身者

15世紀の地図製作者であるフアン・デ・ラ・コサ
  • フアン・デ・ラ・コサ(英語版)(1460-1509) : 地図製作者・コンキスタドール・探検家。
  • フェリペ・ゴンサーレス・アエード(スペイン語版) (1714-1802) : 船員・探検家・地図製作者。
  • ラモン・オルティス・オタニェス(スペイン語版) (1759-1843) : 貴族。
  • シモン・デ・レンテリア(スペイン語版) (1762-1825) : 司教。
  • フアン・マヌエル・デ・マンサネード(スペイン語版) (1803-1882) : 商人・銀行家。
  • マシアス・ピカベア(スペイン語版) (1847-1899) : 著作家・思想家。1898年の世代。
  • レオポルド・アラス(1852-1901) : 小説家。筆名は「クラリン」。
  • グレゴリオ・ビリャリアス・ロペス(スペイン語版) (1883-1946) : 政治家。急進社会主義共和党(スペイン語版)所属。
  • ルイス・カレーロ・ブランコ (1904-1973) : 政治家。スペイン首相(在位1973年)。バスク祖国と自由(ETA)活動家に暗殺された。
  • ビクトル・デ・ロス・リオス(スペイン語版) (1909-1996) : 彫刻家。
  • アンヘル・パルド・ルイス(スペイン語版) (1924-1995) : 漫画原案者・漫画家。
  • オスマル・バルバ(1988-) : サッカー選手。
  • ミゲル・アンヘル(スペイン語版)(1993-) : サッカー選手。

姉妹都市

ギャラリー

サントーニャの町(手前)、サントーニャ湿地自然保護区(湾の奥)

脚注

  1. ^ a b c d e f g h i j k l m Santoña カンタブリア州政府観光局
  2. ^ “Marismas de Santoña | Ramsar Sites Information Service”. rsis.ramsar.org (1999年1月1日). 2023年4月4日閲覧。
  3. ^ a b c d e f Santoña スペイン政府観光局
  4. ^ Poblaciones de hecho desde 1900 hasta 1991. Cifras oficiales de los Censos respectivos.
  5. ^ Cifras oficiales de población resultantes de la revisión del Padrón municipal a 1 de enero.

外部リンク

  • 公式ウェブサイト (スペイン語)
  • Santoña Cantabria 102 Municipios
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